自動採点ソフトは問題用紙をスキャンして自動で採点するシステムのことですが、これは教育機関はもちろんのこと最近では企業の研修やOJTなどに活用されています。自動採点ソフトのメリットは、「テストを作る側」の作業が効率化する点が挙げられますがそれだけではありません。テストを受ける側にも様々な恩恵が受けられます。受験者にとっての最大のメリットはすぐにテスト結果を受けられることです。

人の手によって試験を答え合わせする作業は時間がかかります。大人数に実施されたものなら、結果が出るまでに数週間、または数ヶ月ということもありえます。これでは受験者はどの問題を間違えて、どの分野に強い／弱いということも長い時間かかることを意味しています。テストは点数を取ることだけが目的ではありません。

よく理解し、間違いに気づくことも大きな役割であり、これは企業にとってはこちらのほうが大切かもしれません。自動採点ソフトなら試験結果をすぐに受けられることが大きなメリットです。これによりフィードバックをすぐに受けられて修正や確認が容易になります。記憶はすぐに薄れてしまうものなので、できるだけ早くフィードバックを受けられるほうが定着しやすいでしょう。

思わしくない結果が出ても、すぐに結果が出れば勉強のモチベーション維持にも繋がります。自動採点ソフトを導入して作業コストが下がれば、企業側はこれまでよりもさらに研修やOJTに力を入れることができて、それは受験者のメリットになります。