採点ソフトを導入する上での注意点

採点ソフトとは、手書きのテスト解答をスキャナーでパソコン上に取り込むことで解答アプリが自動的に採点をしてくれるシステムです。テスト用紙の丸付けは、小学校から高校まで教師の業務の中の煩雑な作業の一つに位置づけられています。児童生徒の成績に直結するので、手が抜けない上に手間がかかるので2000年代以降激務化している学校教師の心身を圧迫する要因とも捉えられているのです。採点ソフトを導入することで、テスト解答の確認にかかる時間をケアが必要な自動の対応に充てるなどのサポートが可能になります。

また、教職員本人のリフレッシュ時間を確保することにもなるでしょう。しかし、ソフトを使う上でいくつか注意しておくべき点もあるのです。まず、ソフトそのものがまだ高額だということです。ダウンロード式とインストール式の2種類の形式がありますが、いずれも相場が数万円単位になっています。

これが各科目、学年ごとに必要となると、総額で百万円単位の資金が必要になることもあるでしょう。また、誤読や判定ミスが生じる可能性を考慮しておく必要もあります。精度の低いソフトでは、生徒の書き文字を判読出来ず誤回答と判断してしまうことがあるのです。そこで、機械が採点したテストの確認を人間がしなくてはいけないなど、結局作業量が増えることに繋がりかねません。

あるいは採点ソフトを効率化するため、あえてマークシート式のテストに一本化してしまうという問題も生まれています。特に、正解までに複雑な計算式を提示しなくてはいけない物理や数学といった科目での導入は難しいのが現状なのです。

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