効率よく採点を行うためには自動採点を導入するのが良い方法ですが、この場合には回答内容を正確に判別させるために回答用紙に工夫が必要となります。一般的に自動採点を利用する場合は明確に正誤判定をすることができる結果となる問題を作成することが必要となり、選択式の問題とすることがよく行われる方法です。選択式とは問題に対する答えをあらかじめいくつか提示し、その中から正しいものを選んで番号や記号で回答すると言うものです。この番号や記号を回答用紙に記載させることで、簡単に正誤判定をすることが出来るようにすることが自動採点を行う上で重要なポイントとなっています。
そのためこれまでは、あらかじめ用意された答えの中から選ぶことになるため、十分に問題の内容を理解していなくても正解を導くことができる場合が少なくありません。その選択肢の数によって確率は変わりますが、どれか1つを選ぶ中でこれが偶然正解となってしまう可能性もあり、聖書の正確な学力を図ることが難しくなってしまうことも多いためです。このような場合には記述式の自分の文章で正解を回答させる形とすることが多いのですが、これでは回答内容が意味は同じでも文章表現が全く異なるものとなることもあり、自動採点の仕組みでは判別できないものとなります。最近では様々な技術が進化し、文章を読み取ってその内容を判定するものも登場してきました。
ただしこの場合は必ず正しい判定をすることができるとは限らず、現在では実用に耐え得るものとはなっていないのが実態です。